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名寄せ(なよせ)とは、従来、特に預金保険法施行以前は、金融機関における業務の通称。おおよそ金銭の権利を預かる行政機関にも共通する重要な業務である。 == 概説 == 同一金融機関内、より狭くは同一支店内に同一顧客(自然人・法人・法人格を有しない団体等を問わない)が、複数の口座を保有することになった場合、後続する口座を開設する際に、顧客属性情報(「名前」「住所」「生年月日」「設立年月日」等)を用いて既存口座との権利主体・属性一致を確認し、一致する場合は、同一顧客の複数口座として「一元管理」する手続きのことをいう。 もともとは当該金融機関の管理上の利便性・正確性を確保するための内部手続きであった。預金口座(貯金口座)に限定した定義がみられるが、例えば銀行の場合、預金口座と貿易取引口座(信用状取引等)との「名寄せ」もありえるため、預金に限定はされない。 ところが、預金保険法施行以後は、当該法律に基づき、ペイオフの手続き上、預金額確定を目的とする「名寄せ」の必要性が生じた。そのため、上記の内部的な「名寄せ」だけでなく、社会的意義・必要性が付加されることとなった。 さらに昨今は、「名寄せ」の定義が拡大し、金融機関以外でも、「顧客の一元管理」の文脈のなかで「名寄せ」が語られたり、個人情報保護・機密漏洩の文脈で、「(本人の同意なく取得した)個人情報の一元管理」の文脈のなかで「名寄せ」が語られるなど、その意味は拡大しつつある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「名寄せ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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