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名鉄キハ8500系気動車(めいてつキハ8500けいきどうしゃ)は、名古屋鉄道(名鉄)が1991年に導入した気動車である。 東海旅客鉄道(JR東海)高山本線へ直通する特急「北アルプス」に使用されていたキハ8000系の置き換え用として導入されたが、2001年に「北アルプス」が廃止されたのちに会津鉄道に譲渡され、2010年まで使用された。その後は車両によって処遇が異なる。 本項では、会津鉄道への譲渡後についても記述する。 == 登場の経緯 == 名鉄では、1965年(昭和40年)から国鉄・JR東海の高山本線へ直通する列車を運行していた〔。この列車は運行開始当時は準急「たかやま」として運行開始され、その後急行に格上げされ〔、1970年(昭和45年)には富山地方鉄道立山駅まで乗り入れ「北アルプス」に改称〔、さらに1976年(昭和51年)以降は特急に格上げされて運行されていた〔が、使用車両は1965年(昭和40年)以来キハ8000系が継続使用されていた。しかし、登場当時こそ全車冷房車で評価の高かった〔キハ8000系も、1990年代を迎えると、特急車両としては接客設備・走行性能ともに当時の標準から大きく見劣りするものとなってきていた。〔。 一方、JR東海が1989年(平成元年)以降高山本線の特急「ひだ」にキハ85系の導入を行い、1990年(平成2年)3月から特急「ひだ」は全てキハ85系で運用されるようになった〔ため、名鉄側も、JR東海に対し新型車両への置き換えを申し入れ〔、車両仕様についての検討を行ったが、その検討過程において、犬山線でのダイヤの構成上は高速性能の向上が望ましく〔、起動加速度3.0 km/h/s・最高速度120 km/hという、電車並みかそれ以上の性能を確保するためには、「搭載するエンジンについてはカミンズ製以外の選択肢はない」と結論付けられた〔refnest|group="注釈"|名鉄の傘下にある大井川鉄道(当時)では、1982年に日本国内向け鉄道車両として初めてカミンズ製エンジンを搭載したDD20形ディーゼル機関車を登場させていた(詳細は当該記事を参照〔。名鉄にとって幸いだった〔のは、キハ85系がカミンズ製エンジンを採用していたことで、その後の協議が順調に進む大きな要因にもなったという。 このような経過を経て登場したのがキハ8500系である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「名鉄キハ8500系気動車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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