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向斜(こうしゃ、)は、構造地質学において、新しい地層が中心側に来ているような褶曲構造である。右の図において、SYNCLINEとある地形の谷になっている部分が向斜である。これに対して、ANTICLINEとなっている地形の山になっている部分は背斜と呼ばれる。 複向斜(ふくこうしゃ)は、小さな褶曲がいくつも重ねあわされた大きな向斜のことである〔Synclinorium. (2008). In Encyclopædia Britannica. Retrieved May 03, 2008, from Encyclopædia Britannica Online: http://www.britannica.com/EBchecked/topic/578375/synclinorium〕。向斜は通常、谷状の構造になっており、シンフォーム状向斜と呼ばれるが、地層が反転して褶曲された場合には、山状の構造になっている向斜も見られ、アンチフォーム状向斜と呼ばれる。 地質図においては、岩石地層の順序が次第に新しい順序に並んでおり、褶曲の中央に一番新しい地層があって、その点の反対側に同じ岩石地層が逆の順序で並ぶ。褶曲の形が円形あるいは楕円形になっている場合、その構造は構造盆地となる。有名な向斜として、アメリカ合衆国ワイオミング州のがある。褶曲は、造山運動に伴う圧縮の結果として地殻変動によって形成される。 よく露出した向斜として、アメリカ合衆国メリーランド州西部において、が通るにあり、とその上にが露出している。 高所に造られた向斜の壮大な例として、ヨーロッパ最高地点にある、フランス南東部、アルプス山脈麓にあるが挙げられる。 == ギャラリー == ファイル:Provo_Canyon_syncline.jpg|ユタ州の雪景色をした向斜 ファイル:Syncline.JPG|テキサス州の切通しに現れた向斜 ファイル:Rainbow_Basin.JPG|カリフォルニア州近くのレインボー盆地の向斜 ファイル:SynclineCalico.JPG|キャリコゴーストタウンにある向斜、柔軟性のある褶曲が下部に、脆弱なものが上部になっている ファイル:Roundtop_Hill_outcrop1.jpg|メリーランド州ラウンドトップヒルのシルル紀のウィルズクリーク・フォーメーションまたはブルームスバーグフォーメーションに現れた向斜 ファイル:Bear Valley east wall.jpg|ペンシルベニア州シャモキン近くにあるベアバレーストリップマインの東側壁 ファイル:Upheaval Syncline campsite.jpg|ユタ州キャニオンランズ国立公園にあるのに現れた向斜 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「向斜」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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