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吹原産業事件(ふきばらさんぎょうじけん)とは、1965年(昭和40年)4月21日に表面化した、三菱銀行を巻き添えにした超大型金融犯罪のことである。 ==概要== 4月23日、東京地検特捜部は吹原産業社長の吹原弘宣(42歳)を詐欺容疑で逮捕した。 吹原は大和銀行など3行から31億円の融資を受け、その返済に充てるため三菱銀行長原支店から10億円と20億円の預金証書2通を詐取した疑い。吹原はこの預金証書を使って、金融業者の森脇将光(65歳)から30億円を借り、森脇は同年3月頃証書を三菱銀行長原支店に持参、30億円を受け取ろうとした。政財界筋の間では、この預金証書作成の過程で政治家が介在して保証書が作られたと云われた。吹原は逮捕歴9回、うち詐欺罪で有罪確定3回、「政財界の裏を渡り歩く謎の男」とされていた。 4月26日、森脇は、東京地検に吹原から受け取ったという三菱銀行長原支店発行の通知預金証書、黒金泰美代議士のものという念書、同代議士の印鑑証明などを提出。更に翌日、黒金保証書を提出するが、黒金代議士は「書いた覚えはない」と強く否定した。 5月10日、東京地検特捜部は、森脇将光を吹原と共謀のうえ黒金念書を偽造、三菱銀行を恐喝した疑いを深め、私文書偽造、同行使、恐喝未遂容疑で逮捕した。 5月14日、東京地検は吹原を詐欺罪で起訴。 7月7日、事件に関連して法人税46億円、都税関係23億円の脱税で追起訴。 8月14日、東京地検は吹原弘宣を有印私文書偽造、同行使、有価証券偽造、同行使、詐欺罪で、また森脇を詐欺罪で、それぞれ追起訴した。これをもって事件捜査は4ヶ月で終了した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「吹原産業事件」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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