|
『八甲田連峰吹雪の惨劇』(はっこうだれんぽうふぶきのさんげき)は、世界山岳史上最大とも言われる犠牲者が発生した、青森県八甲田山における山岳遭難事故(八甲田雪中行軍遭難事件)を題材として小笠原孤酒が執筆した記録小説である。「悲劇の歴史を再現する」という副題が付く。一般には『吹雪の惨劇』の書名で知られる。 1970年(昭和45年)に第1部を刊行。第2部は1974年(昭和49年)刊行。当初第5部まで計画されたが、第3部以降は著者死亡のため未刊に終わった。2014年(平成26年)、『ドキュメンタリー八甲田山』のタイトルで映画化。 == 概要 == 本書は明治35年(1902年)に発生した八甲田雪中行軍遭難事件について、遭難した青森歩兵第5連隊と、たまたま同時期に八甲田の雪中行軍に成功した弘前歩兵第31連隊の動向を対比的に描く。 書式は上下2段組であり、上段に青森歩兵第5連隊、下段に弘前歩兵第31連隊、それぞれの道程を並行して記述する特異な体裁を採る。第一部と第二部の二冊が刊行され、第一部冒頭には第5連隊生還者の小原忠三郎元伍長が序文を寄せている。 長期にわたった取材により、その数62,506点に及んだとされる資料を元に書かれた、ノンフィクションの記録小説である。 著者が用いた取材資料は、現在では十和田市と八甲田山現地の民営ドライブインである『銅像茶屋』が保有しており、銅像茶屋では約400点を展示している。銅像茶屋は本書の出版・販売元でもある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「八甲田連峰吹雪の惨劇」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|