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吾妻古墳(あづまこふん/あずまこふん)は、栃木県栃木市大光寺町吾妻・栃木県下都賀郡壬生町藤井吾妻原にある前方後円墳。国の史跡に指定されている。 栃木県では最大規模の古墳で〔吾妻古墳 (栃木県教育委員会事務局文化財課「とちぎの文化財」)。〕、6世紀後半(古墳時代後期)の築造とされる。 == 概要 == 栃木県南部、思川・姿川に挟まれた台地上に築かれた古墳である。古墳は前方部を南に向ける。 2007年度(平成19年度)から2010年度(平成22年度)にかけて発掘調査が行われた結果、県内最大の墳丘長を有することが判明した〔。また、周堀の覆土からは平安時代の浅間山の噴火(1108年)に由来する軽石堆積が確認され、現在に至るまで周堀の埋没が進んでいなかったことも明らかとなった〔。 埋葬施設は横穴式石室で、江戸時代に壬生藩主・鳥居氏によって庭石にするために石室が開かれ、玄門・天井石が持ち出されたという〔。石室の主体部は古墳の前方部中央に設けられており、奥壁・側壁は閃緑岩の一枚石、玄門は凝灰岩の切石、玄室前面側壁は川原石小口積み、羨門は凝灰岩から成る〔。石材は現在、壬生城跡地の公園に置かれている。2007年(平成19年)から2010年(平成22年)にかけての調査で、この石材が石室部材であることが確認された〔。 築造時期については、主体部前面の土中からの挂甲小札・金銅製品の出土、また形象埴輪・円筒埴輪の出土から、6世紀後半とされている〔。 古墳域は1970年(昭和45年)7月22日に国の史跡に指定された〔。また2014年(平成26年)1月31日には、石室部材が栃木県の文化財に指定されている〔吾妻古墳石室部材(天井石・玄門石) (栃木県教育委員会事務局文化財課「とちぎの文化財」)。〕。 File:Azuma Kofun zenpoubu.JPG|前方部の石室位置 (現在は窪みのみ) File:Azuma Kofun genmon.JPG|石室玄門石 (壬生町城址公園) File:Azuma Kofun tenjou.JPG|石室天井石 (壬生町城址公園) 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「吾妻古墳」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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