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告期の儀 : ウィキペディア日本語版
皇室の儀式[ないちゃくたい]

皇室の儀式(こうしつのぎしき)では天皇及び宮家に関するさまざまな儀式について記す。
== 懐妊 - 誕生 ==
; 御着帯(おんちゃくたい)
: 懐妊した女性皇族が、妊娠9か月目の戌の日に、安産を祈念して行う。皇太子徳仁親王妃雅子の場合は、天皇から紅白の生平絹(きのひらぎぬ)の帯が贈られ、帯親が遣わした宮務官が懐妊中の女性皇族に届ける御帯進献の儀(おんおびしんけんのぎ)に続いて、掌典が帯を預かり、宮中三殿に持ち帰り夫妻の代拝を行う。神楽歌を奉納し神饌を供え、掌典長が祝詞を奏上したのち、参列者の前で潔斎した代拝者らが拝礼する。帯は三殿の最後、神殿に供え、祝詞が奏上される。これら一連の儀式は賢所皇霊殿神殿に着帯奉告の儀(かしこどころこうれいでんしんでんにちゃくたいほうこくのぎ)という。儀式後掌典が再び帯を届け、の妃にモーニング姿の皇太子が女官の介添えで帯を結ぶ。
: なお、妊娠5か月目に内御着帯(ないおんちゃくたい)が行われるが、正式な儀式ではない。内着帯は一般の「帯祝い」に近い儀式で、皇太子妃の場合は、ごく薄い藍色のと鮮やかな緋色のを身につけ、東宮女官長が皇后から贈られた御帯(おんおび)を部屋に運びこむ。そこへ女官に導かれたモーニング姿の皇太子が入り、夫妻が相対して椅子に座り、女官が妃の袴の上から帯をあて、前でゆるく蝶結びを作り、妃自身がこれを結んで終了。夫妻が退出し儀式が終了するとモーニングに正装した東宮職員が祝いの言葉を述べ、その後宮内庁長官が「御祝詞」(おんしゅくし)を述べる。夫妻は昼食に「御祝御膳」を囲んだあと、午後に皇居へ参内し天皇皇后に報告する〔。
; 賜剣の儀(しけんのぎ)
: 皇室に子供が生まれた際に、天皇から子供の健やかな成長を願い子を守る目的の守り刀を授かる儀式。小刀は白木の鞘で赤地のに包まれて御紋つきの桐箱に入れられ、宮中で天皇の意思を受けた使者(勅使)に託され、勅使が代行として子の元に赴き、子の枕元に供える。なお現代は、御刀は銃刀法による手続きを行う。
; 胞衣埋納の儀
: 胞衣(胎盤)を納めたを地中に埋める。少なくとも、清宮貴子内親王の誕生までは行われていた〔1939年3月9日 読売新聞「貴子と御命名、清宮と称せらる 新宮様御命名の御儀」〕。
; 浴湯の儀(よくとうのぎ)
: 誕生7日目に行われる。部屋を二つに仕切り、一方で女官が子を湯浴みさせる。もう一方では衣冠単姿の読書役(とくしょやく)が古典の一説(通常は『日本書紀』)を朗読し、鳴弦役(めいげんやく)が掛け声とともに弓の弦を引く読書鳴弦の儀(どくしょめいげんのぎ)が同時に行われる。なお、湯浴みは状況に応じ真似だけの場合もある。
; 命名の儀(めいめいのぎ)
: 誕生7日目に行われる。子の名を筆で記した大高檀紙と、子が身の回りで使う物に記す「お印」を記した和紙を一緒に桐の箱に入れ子の枕元に供える儀式。この儀式の翌日に正式な皇室の一員として皇統譜に名が記録される。一般における「お七夜」。
; 三殿奉告の儀(さんでんほうこくのぎ)
: 命名の儀と同時刻に、代拝者が宮中三殿に子の誕生と命名を奉告する。
; 賢所皇霊殿神殿に謁するの儀(かしこどころこうれいでんしんでんにえっするのぎ)
: 誕生後50日目に賢所、皇霊殿、神殿の宮中三殿を、子が初めて参拝する儀式。一般における「お宮参り」。
; お箸初めの儀(おはしぞめのぎ)
: 誕生後100 - 120日目に子の健やかな成長を願い、新しい椀や箸などの膳に小豆の御粥を用意し、それを子に食べさせる儀式。しかし実際には食べる真似だけである。一般における「お食い初め」。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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