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エッジシティ()は、大都市の郊外に建設された、オフィスや商業施設など独立した都市機能を有する都市。周縁都市(しゅうえんとし)とも言う〔倉田直道"次世代のアメリカの都市づくり "(2011年8月19日閲覧。)〕。ワシントン・ポストの記者ジョエル・ガロー(Joel Garreau)が1991年に発表した著書『エッジシティ〔Garreau(1991)〕』において命名した〔財団法人自然環境研究センター(2006):100ページ〕。 公的な政策や計画の下で造られたのではなく、民間が造り出したものであり、自己組織化によって生成した都市と言える〔山本(2004):23ページ〕。また、エッジシティは「庭付き戸建て住宅を持つ」というアメリカン・ドリームの具現化のために人々が都市から郊外へ向かった結果とも言うことができる〔日本政策投資銀行米国駐在員事務所(1999):2ページ〕。 == 概要 == 1991年、ガローはアメリカ合衆国の大都市郊外の住宅地が巨大化して成立した新都市に注目し、これをエッジシティと名付けた〔。エッジシティはフリーウェイなどの大都市郊外の環状道路沿いに立地し、オフィス・駐車場・緑地・娯楽施設が完備されている〔兼子(2009):1ページ〕〔海老塚(1999)〕。ガローは、以下の5つの条件を満たした都市をエッジシティと定義した〔日本政策投資銀行米国駐在員事務所(1999):4ページ〕。 #500万平方フィート(470,000m2)以上のオフィススペースを有する #60万平方フィート(56,000m2)以上の小売スペースを有する #ベッド数を越える雇用を有する(=昼間人口が夜間人口を上回る) #住民が「ここにはすべてがある」と認識している #30年前には都市ではなかった 街の中心に大型ショッピングセンターがあり、低密度の住宅地とははっきりと分かたれている〔。街は広く、自動車の利用を前提としている〔。ガローによればエッジシティはアメリカ国内に200以上存在し〔、ワシントンD.C.、アトランタ、ロサンゼルスなどの各地の都市郊外に見られる〔。エッジシティは中産階級に人気がある〔。 一方で、大都市の中心市街地は建物の老朽化や治安の悪さを抱え、良好な環境を求めて郊外への移転が進んだ結果、エッジシティの持つ都市機能が中心街を超越し、郊外から都心へ、という通勤スタイルが都心から郊外へと逆転した〔。更にエッジシティ間の移動も活発化している〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「エッジシティ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Edge city 」があります。 スポンサード リンク
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