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周連星惑星 : ウィキペディア日本語版
周連星惑星[しゅうれんせいわくせい]

周連星惑星(しゅうれんせいわくせい、Circumbinary planet)とは、単一の恒星の代わりに連星系の周囲を公転する惑星のことである。太陽は単一星なので、この用語は太陽系外惑星に対してのみ使われる。2009年12月までに、PSR B1620-26おとめ座HW星の2つの連星に周連星惑星を持つ惑星系が確認され、他にもいくつかの連星に周連星惑星の候補が観測されている。
== 観測と発見 ==

=== 確認された惑星 ===
周連星惑星が最初に発見された系は、PSR B1620-26 である。これはミリ秒パルサー白色矮星から構成された連星で、M4球状星団に属している。最初に第3の天体が報告されたのは1993年のことで、5年間の観測によりその正体が惑星であることが示された。2003年には、この惑星は木星の2.5倍の質量を持ち、軌道長半径23AUの真円に近い軌道に沿って周回しているという研究が発表された。
2008年には、おとめ座HW星と呼ばれるB型準矮星赤色矮星からなる食連星の周囲に、複数の惑星が存在すると報告された。内側の惑星は最低質量が木星の8.47倍、外側の惑星は19.23倍、公転周期はそれぞれ9年と16年である。質量を基準とした定義によると外側の天体は褐色矮星に分類されるが、発見チームは軌道の性質に基づき、この天体が惑星と同じように原始惑星系円盤で形成された可能性を主張している。これらの惑星は元はより質量の小さい天体だったが、連星の主星が赤色巨星になり質量を放出した際に質量が付け加わったと考えられている。
2011年には、ケプラーの成果として、2つの太陽を回るケプラー16bが発見された。この星系、当初は単純な食連星系と見られていたが、食が起きていないときにも光が減少する事が発見され、第3の星の可能性が検討された。その結果、229日周期で回る土星クラスの惑星が発見された。〔“太陽”が2つある土星型の系外惑星
2012年には、2つの太陽を回る2つの惑星がケプラー47で発見された。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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