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周防灘[すおうなだ]
周防灘(すおうなだ)は、瀬戸内海南西端に位置する海域で、瀬戸内海に数ある灘の中で最も範囲が広い。北は山口県南岸、東は熊毛半島南端から屋代島、西は関門海峡に至る線で区切られる。南は大分県の姫島と山口県の祝島を結ぶ線を境界として伊予灘に接する。東部ほど深度が深く、西へ向かうに連れて浅くなる。また福岡県北東部と大分県北部の旧豊前国に属す地域では豊前海と呼ばれる。 気候は瀬戸内海式気候に属している。晴天の日が多く、降水量は比較的少ない。冬は関門海峡からの北西の季節風の影響を受け、雲が広がりやすく雨・雪を降らせる事があるなど、日本海側気候の特徴も見せる。しかし、季節風は山地で抑えられるため、沿岸の波は穏やかで海が荒れることは少ない。九州北部から中国地方西部を強い台風が通過する際には、沿岸部が顕著な高潮に見舞われることがある〔山口県の高潮災害 〕。 また宇部市の沖には地震の引き起こす恐れのある断層帯(周防灘断層群)の存在が明らかとなっており〔 周防灘断層群 地震調査研究推進本部 〕、主要活断層に指定されている。 == 環境 == 北九州市の曽根干潟、大分県中津市の中津干潟、宇佐市の和間海岸などの広大な干潟が存在し、良好な環境が保たれていることが知られている。これらの干潟には絶滅が危惧されるカブトガニなどの生物が生息しており、貴重な野鳥が数多く飛来することでも有名である。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「周防灘」の詳細全文を読む
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