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呪縛の家[じゅばくのいえ] 『呪縛の家』(じゅばくのいえ)は、高木彬光の長編推理小説にして、神津恭介シリーズの長編第2作。 ==解説== 本作は、1950年に『宝石』に連載された作品である。連載中、「愚作」との酷評とその反論の投書が掲載され、作家や評論家、編集者の間でも論議を巻き起こし、連載9回目には、「読者への挑戦」の文とともに、犯人を当てた人に原稿料の一部を割いて賞金を差し上げると発表された〔光文社文庫(1995年)『呪縛の家』の巻末解説「『呪縛の家』の犯人当て」参照。〕。 本作は、第二次世界大戦中に隆盛し戦後没落した紅霊教を背景に密室殺人と奇怪な殺人予告による見立て殺人を主軸にして、横溝正史の作品のような〔黒猫は『本陣殺人事件』を、3人の又従妹は『獄門島』の3人の従妹を、八坂村という村の名と連続死の予言者の登場は『八つ墓村』を連想させる。〕おどろおどろしい雰囲気と、怪しげな予言者や事件の度に現れる黒猫といった怪奇趣味に彩られた本格推理小説である。 作者は2回にわたる「読者への挑戦」を差し挟み、本作への自信を示すとともに、「本格的探偵小説の真髄の一つは、犯人捜しにある」という自身の信条を明かしている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「呪縛の家」の詳細全文を読む
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