翻訳と辞書 |
呼吸根[こきゅうこん]
呼吸根(こきゅうこん、respiratory rootまたはpneumatophore)とは、水生植物などに見られるもので、呼吸のためのガス交換を行うために、特別な構造を持つ根のことである。なお、気根(aerial root)は、土中ではなく空気中に出ている根の総称をさす。 == 概要 == 呼吸根とは、植物の器官のひとつで、根の変形である。一般に根は正の走地性をもち、下方向へ伸びるものだが、呼吸根は上向きに伸びて地表から顔を出す。その形態はさまざまである。 一般に根は地下にあっても、その表面でガス交換を行うが、地中は酸素濃度が低く、さらに水で充満した場合、ほとんど酸素が得られないことが多い。そのため、水中の泥に根を下ろすものには、ハスのように地下茎に空気を取り込む管を持っている例があるが、それもこれに対する適応である。同様に、根の一部が地中から出てくるのも、呼吸のための仕組みであり、これらを呼吸根と言う。 マングローブ植物の呼吸根は根の表層の細胞間隙が著しく発達しており、ミズキンバイなどの水生植物の呼吸根は海綿状になっている。このように根の表面・表層が呼吸がしやすい特殊な構造となっている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「呼吸根」の詳細全文を読む
スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース |
Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.
|
|