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和尚魚[おしょううお]
和尚魚(おしょううお)は、江戸時代の百科辞典『和漢三才図会』にある海の妖怪で、海坊主の一種〔村上健司編著 『妖怪事典』 毎日新聞社、2000年、48頁。ISBN 978-4-6203-1428-0。〕。 == 概要 == 体長は5~6尺(約1.5~1.8メートル)。体はスッポンに似ており、頭部は「和尚」の名の通り頭髪がない坊主頭のように見える〔。 これを捕らえて殺そうとすると、和尚魚は手を合わせて涙を流しつつ命乞いをするので「助けてやるが、その代わり二度と祟ってはいけない」と言い聞かせて海へ逃がすと良いという〔。 また、同様に亀の体に坊主頭の人間の頭部を持つ海坊主として入亀入道(いりかめにゅうどう)があり、若狭湾に出現するといわれる〔人文社編集部 『ものしりミニシリーズ 日本の謎と不思議大全 東日本編』 人文社、2006年、121頁。ISBN 978-4-7959-1986-0。〕。津村淙庵による江戸時代の随筆『譚海』では、これは和尚魚と同じものとされている。この姿を見ると不吉な出来事が起こるとされ、捕えてしまった場合、酒を飲ませて海へ放したという〔『妖怪事典』 80頁。〕。 妖怪探訪家・村上健司はこの和尚魚や入亀入道を、海亀を妖怪視したものと推測している〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「和尚魚」の詳細全文を読む
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