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和漢診療学[わかんしんりょうがく] 和漢診療学(わかんしんりょうがく、、)は、「和漢の医方に現代西洋医学の視点を組み合わせた診療」〔新村 出編、広辞苑(第6版)、岩波書店、2008年、p3023〕、という定義を具現化した学問体系であり、東洋医学の知恵のみならず西洋医学の知識を併用している点において、俗に言われる“漢方”とは一線を画している。 漢方製剤と西洋医薬品が共に医療保険制度の中で臨床応用できるのは日本のみであり、両者を有機的に活用する視点に立つ学問である。西洋医学も実践できなければいけないという点で、現在のところ和漢診療を実践できる者は医師のみに限られている。 ==成立までの流れ==
===近世=== 蘭学の勃興と共に、蘭方医が活躍する時代が到来し、多くの蘭方医は漢方を学んだ後に蘭方を学んでいたので、日常診療においては漢方と蘭方は適宜併用されていた。 華岡青洲(1760-1835)は、伝統医学に独自の工夫を加えた経口麻酔薬による全身麻酔と西洋から渡来した外科技術を併用して、乳癌の摘出に世界で初めて成功している〔小川鼎三、医学の歴史、中公新書39。中央公論社、1968年、p151〕。
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