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和田万吉[わだ まんきち]
和田 万吉(わだ まんきち、慶応元年8月18日(1865年10月7日) - 昭和9年(1934年)11月21日)は、明治から昭和にかけての国文学者・図書館学者・書誌学者。今沢慈海と並んで日本に本格的な図書館学を導入した人物として知られている。美濃国大垣出身。 == 経歴 == 大垣藩士和田為助の子として、大垣城城下町の東長町に生まれる。明治23年(1890年)に東京帝国大学国文科を卒業して大学書記となり、図書館管理となる。明治25年(1892年)から4年間は学習院教授を兼ねる。明治29年(1896年)に東京帝国大学助教授兼附属図書館司書官となり、翌明治30年(1897年)に図書館長に昇進して、以後27年間にわたって館長を務めた。明治43年(1910年)に欧米に留学して図書館事情などを研究して帰国、帰国後日本で最初の図書館学の講義を担当し、日本文庫協会(後の日本図書館協会)や文部省図書館員教習所の創設などにも携わり今沢慈海と並んで日本の図書館学の先駆者として高く評価されている。大正7年(1918年)には教授に昇進し、大正9年(1920年)には文学博士を授与された。また、国文学の分野においても古版本など出版史関係の研究や近世文学書籍の本文校訂などに実績を残し、特に謡曲や曲亭馬琴関係の研究で知られた。 だが、大正12年(1923年)の関東大震災で東京帝国大学附属図書館は焼失、貴重な蔵書を多数失った責任を問われた和田は翌年辞任を余儀なくされる。退官後は法政大学や東洋大学などの講師を務めた。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「和田万吉」の詳細全文を読む
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