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和製英語[わせいえいご] 和製英語(わせいえいご)とは、日本で作られた英語風の日本語語彙のことである〔広辞苑第6版〕。英語圏では別の言い方をするため、全く意味が通じない、もしくは別の意味でとらえられてしまう場合がある。 == 定義 == 定義・外延は人によって異なる。狭い解釈では外来語を使った造語を指し、「フォアボール」「ベースアップ」「レベルダウン」「ファンタジック」のようなものを指す〔。これらは英語ではそれぞれ「」「」「」「」という〔小島義郎・竹林滋・中尾啓介(編)『カレッジライトハウス和英辞典』研究社、初版1995年。〕。次に既存の語形を省略して作ったものを含めることもある。「ワープロ ()」「パソコン ()」「エンゲージリング ()」のようなものである。広い解釈では、形はほぼ同じものが英語にあっても、意味が英語と明らかに異なるものを含めることがある。これは和製であってたまたま同語形が英語にある場合もあるが、日本で意味変化しただけであって語形そのものは和製ではないものも含まれる。例えば「デッドヒート」()の英語の意味は「同着、単独の勝者のいないこと」をいうが、日本語における外来語としては「激しい競り合い」の意味である〔石野博史「外来語」『講座日本語と日本語教育第6巻 日本語の語彙・意味(上)』明治書院、1989年。〕。ほかに「デッドボール」「ムーディ」「フェミニスト」などがある。更に緩い定義では「日常会話の中でごくふつうに、そして自然に使われている「カタカナ英語」」〔亀田ら(2014)、iiiページ(まえがき)。〕というものもある。 まれに、日本語文脈中のカタカナ語彙のほかに、英語表現について言われることもある〔亀田ら(2014)。〕。例えば「」(英語圏では )「」(同 )のようなものである。 意味が日本特有であれば和製英語であると認定するならば、英語の意味からどの程度異なっていれば認定してよいかは難しい問題である〔。小規模な意味のずれはほぼ全ての外来語に見られ〔、外来語の意味が原語と異なるのは必然〔陣内正敬『外来語の社会言語学 日本語のグローカルな考え方』世界思想社、2007年。〕だからである。 また日本製であることを証明するのは非常に難しい。例えば「ナイター」は和製英語として非常に有名である〔西尾寅弥「語種」『朝倉日本語講座4 語彙・意味』朝倉書店、2002年。〕が、AP通信の電文に用いられていたとする説もあり〔『日本国語大辞典第2版』「ナイター」の項。〕、また野球解説者である伊東一雄も米国の野球関係者の間で使われていたとする。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「和製英語」の詳細全文を読む
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