|
うなり(唸り)とは、 *力んだり苦しんだりするときに喉元から出る、低く長い声。 *感心したときに、思わず、または意識的に発する低い声。→「大向うを唸らせる」 *謡曲・浪曲・浄瑠璃などで、意図的に声を絞るようにして、低音で唄ったり語ったりするときの声。 *物理学において、波動の干渉により生じる現象。以下で詳述。 ---- 物理学におけるうなり(英語:beat)とは、振動数(または周波数)がわずかに異なる2つの波が干渉して、振幅がゆっくり周期的に変わる合成波を生ずる現象を言う。 たとえば、ピッチがわずかに異なる二つの音波が鳴っているとき、各々の基音の周波数の差に相当する周期で音の強弱が聞かれる。このとき二つの音はひとつの音であるように聞こえるが、ピッチがある程度まで離れると両者は別の二音として聞こえる。 == 数学的な説明 == 最も簡単な場合として、強さも位相も等しい二つのサイン波の合成を考える。角振動数ω〔ここでは数式が見やすくなるように角振動数ωを使ったが、周波数''f'' は角振動数と ω = 2π''f'' の関係があるので、周波数で考えても同じである。〕を中心に、前後に幅 2αだけ角振動数がずれた二つの音 sin (ω-α)''t'' と sin (ω+α)''t'' (''t'' は時間)を合成すると、合成音は次のようになる(式の変形は三角関数を参照)。 : この結果、合成音は角振動数ωの音の振幅が、角振動数 2αで変動するような波形となる〔cos の因子が正でも負でも振幅としては同じ効果を示すことに注意。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「うなり」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Beat (acoustics) 」があります。 スポンサード リンク
|