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唾石症 : ウィキペディア日本語版
唾石[だせき]

唾石(だせき、)とは、唾液腺内部や唾液を分泌する管内に生じることがある結石である。なお、この唾石ができたために起こる疾患を、唾石症()と呼ぶ。
== 概要 ==

唾石で最も多いのは、炭酸カルシウムを主成分とする石である〔落合(2011)p.240〕。この石は、細菌の塊や、粘度が高くて固まってしまった粘液などの周囲にカルシウムが沈着することなどが原因で発生する〔落合(2011)pp.240-241〕。ただ、中には魚の骨などの異物が唾石形成の原因となった例も報告されている〔落合(2011)p.241〕。なお、カルシウムの摂取が多いことが唾石が形成される原因となるかどうかは、不明である。
さて、ヒトの唾液腺には、大唾液腺(耳下腺顎下腺舌下腺の総称)と小唾液腺(口腔内のあちこちに存在する小さな唾液腺)がある。これらのうち、顎下腺には粘液腺が含まれている上に、唾液を口腔内へと分泌する管が上(頭上の方向)を向いているために、顎下腺内とそこからの唾液を分泌する管内に唾石が形成されやすい〔松尾 理由 監修、古川 仭 編集 『よくわかる病態生理 14 耳鼻咽喉疾患』 p.154 日本医事新報社 2009年1月30日発行 ISBN 978-4-7849-1630-6〕。これに対して、耳下腺や舌下腺に唾石ができることは少ない〔。形成される唾石の大きさは様々で、2mm程度から40mmを越えるものまで形成され得る〔。大きさにもよるものの、唾石が存在することが触るだけ判る場合もある。また、既述のように炭酸カルシウムを主成分とすることが多いために、X線で撮影(CTで撮影)を行うと、唾石の形と位置を知ることができる〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Sialolithiasis 」があります。



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