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痰[たん] 痰 (たん、喀痰 (かくたん) Phlegm ) は粘液の一種で、動物の粘膜から分泌されるねばねばした流体である。色は透明色~黄色。定義は呼吸器系で作られた粘液に限り、鼻腔経由のものは除く。特に咳(唾)によって出される粘液である。気候、遺伝子、免疫系の状況によって成分は異なるが、基本的に糖蛋白や免疫グロブリン、脂質を含む水が主成分のゲルである。咽喉・気管部粘膜に重度の炎症がある場合は、痰に原形を保った組織片を含む場合がある。 中世の西洋医学においては痰は4つの体性ホルモンのうちの1つとみなされ、"寒気"と"湿潤"の性質を持つ冷淡さ気だるさ(鈍さ)の象徴だった。これは単語''phlegmatic/phlegmatical''(冷淡・鈍感・無気力な)に受け継がれている。 俗称は痰唾(たんつば)など。 == 原因 == 肺や気管支といった呼吸器から分泌された、異物をからめとって外界に捨てるための粘液が、疾患などによって異常に多く分泌されるなどして順調に排出されず、咽頭から塊となって排出されたのである。風邪、ハウスダスト、気管支炎、気管支喘息、タバコの吸い過ぎ、肺癌など原因は多数ある。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「痰」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Phlegm 」があります。
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