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喫茶店 : ウィキペディア日本語版
喫茶店[きっさてん]

喫茶店(きっさてん)とは、コーヒー紅茶などの飲み物、菓子・果物・軽食を客に供する飲食店のこと〔広辞苑「喫茶店」〕。
日本では、フランスのカフェを意識した店舗などを中心に「カフェ」と呼ばれることも多い。和風の茶房(さぼう)や茶寮(さりょう)という呼び方もある。〔もともと日本で茶を出す店は「茶店(ちゃみせ)」「茶屋(ちゃや)」などと呼んでいた。〕
== 概要 ==
喫茶店とは、コーヒー紅茶などの飲み物、菓子果物軽食を客に供する飲食店のことである〔
コーヒー紅茶などの飲み物を提供したり、菓子(ケーキ茶菓 等)や、フルーツを用いた甘味や、サンドイッチ等の軽食を提供する飲食店である。
;呼称
:「喫茶(きっさ)」とは、もともとは鎌倉時代源実朝の時代)に中国から伝わったを飲用し効用を嗜む習慣や作法をさす言葉であった。しかし現在では(緑の)茶に限らず、紅茶、コーヒーも含めて「喫茶」と言い、さらには果汁や清涼飲料水なども含めて、これらを飲み菓子を食べることも「喫茶」の概念に含めることが多い。喫茶店は、俗に略して「茶店」(さてん)とも呼ばれる。近年の口語では「お茶する」などともいう〔喫茶の「喫」は「茶を喫む(のむ)」という意味であり、喫煙とは関係がない。健康増進法が施行され、多くの喫茶店で分煙や禁煙等の措置が進められている。〕。
:日本では、フランスのカフェを意識した店舗などを中心に「カフェ」と呼ばれることも多くなってきた。また、見晴らしの良いテラスにて「カフェテラス」を行っているところもある。ヨーロッパ風の店を「ヨーロピアン・カフェ」、イタリア風の店を「イタリアン・カフェ」と呼ぶ事もある。英語流に呼ぶ場合、特にコーヒーを主力商品とする場合「コーヒーショップ」、紅茶を主力商品とする場合は「ティーハウス」「ティールーム」などとも呼ばれる。中国茶を出す店は「茶館(ちゃかん)」などと、別の名で呼ばれる事が多い。
:こうした豊富な語彙が使われるようになったので、「喫茶店」という言葉をあえて使う場合、フランスの「カフェ」や米国のコーヒーショップや中国風「茶館」とは少し違った、日本での(大正・昭和などの歴史を踏まえた)スタイルのもの、という意味を込めて使われていることがある。
;提供されるもの
:コーヒーや紅茶が基本であるが、他に提供されるものは、店舗ごとに様々である。比較的一般的なものを挙げてみる。
:
*飲み物 - コーヒー紅茶ジュース
:
*菓子 - ケーキホットケーキパフェなどの菓子
:
*軽食 - サンドイッチスパゲティなど
:※名古屋・岐阜などではモーニングセットなどを提供している場合がある。またサラリーマンなどの昼食(ランチ)の需要が見込める立地では「ランチセット」(昼限定の)カレーライス定食類などを提供している場合もある。
;時間帯ごとの傾向や利用目的
:都市部では、朝の比較的早い時間帯にはサラリーマン・学生等が朝食をとるために利用している。また、昼食の時間帯になると、喫茶というよりも食事をとることを目的に軽食やランチセットや昼限定メニューを利用する人が多くなる。その昼食の時間帯を過ぎると、飲み物や菓子の売上の割合が増え、軽食は減る。
:営業を担当しているビジネスマン(営業職。いわゆる「営業担当」「営業マン」)は(顧客先を訪問する直前の)時間を調整のために利用することがある。また、PCやタブレットでe-mailを送受信するため、同僚との簡易な打ち合わせをするため、さほど構える必要がない商売相手とちょっとした打ち合わせをするため、等々のために利用していることがある。
:店内に設置されていることが多い、新聞雑誌を目当てに入る人もいる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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