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営団03系 : ウィキペディア日本語版
営団03系電車[えいだん03けいでんしゃ]

営団03系電車(えいだん03けいでんしゃ)は、1988年昭和63年)7月1日に営業運転を開始した〔帝都高速度交通営団「60年のあゆみ - 営団地下鉄車両2000両突破記念 -」95頁記事。〕 帝都高速度交通営団(営団)の通勤形電車である。2004年(平成16年)4月の営団民営化にともない、東京地下鉄(東京メトロ)に継承された。日比谷線用の車両である〔交友社「鉄道ファン」1988年9月号新車ガイド「日比谷線用03系の概要」61-62頁記事。〕 。
== 概要 ==
老朽化した3000系の取り替えと日比谷線の車両冷房実施を目的として投入された〔鉄道図書刊行会「鉄道ピクトリアル」1988年9月号「営団地下鉄日比谷線 03系」104-105頁記事。〕。編成数は同線の増発も実施されたため、3000系の38編成よりも4編成多い42編成である。
1980年代後半に入った当時、日比谷線は混雑が年々増加しており〔、それまでは駅施設やダイヤの改良で輸送力増強を行ってきたが、1988年に急きょ車両増備(新形車両を投入)による輸送力増強を実施することになった〔。この新形車両の製作決定から搬入の予定までは非常に短かったが〔、当時銀座線用の01系をベースとした東西線輸送力増強用の新形車両(現在の05系)の設計・開発が進んでいたことから、基本的な設計や機器は05系とほぼ同様なものとした〔。
当初は3000系の車齢が30年に達する1990年平成2年)頃に新形車両を投入することを検討していたが 、前述の通り投入時期が前倒しとなった〔。このため、製作決定から営業運転までの期間は約10か月と短く、設計を担当する側には多くの苦労があったとされている〔鉄道図書刊行会「鉄道ピクトリアル」1988年9月号「営団地下鉄日比谷線 03系」108-109頁記事。〕 。また、設計にあたっては営団内でも技術面やデザイン的に優れていた3000系を意識し、「ハイクォリティ」「アダルトセンス」をテーマにした〔『鉄道ファン』1991年9月号「6000系から01・02・03・05系に至るデザインプロセス」を参照。〕。
日比谷線が相互直通運転を行う東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)日光線、および2013年(平成25年)3月15日まで相互直通運転を行っていた東急東横線に全編成が入線することが可能である。3000系では乗り入れ先の保安設備の搭載が編成によりまちまちであり、編成によって東武線のみ入線可能な編成、東横線のみ入線可能な編成、東武線・東横線の双方に入線可能な編成の3種が存在したため、これを反省点とし、全編成に東急形ATSおよび東武形ATSを搭載するほか、後に東急形ATC(ATC-P)を搭載した。
東急形ATSについては、東横線(渋谷 - 菊名間)の保安装置が1997年(平成9年)3月に新ATCとなって以降は使用されなくなった。2004年に千住工場が廃止されると、鷺沼工場への入出場(詳細は後述)の際に東急大井町線において再び使用されるようになったが、同線も2008年にATC化されてからは使用されていない。
現在、一部編成は東急形ATSが撤去されている。
1989年(平成元年)12月20日鉄道友の会の1989年グローリア賞を受賞した〔営団地下鉄「60年のあゆみ」から〕。これは01系、02系、03系、05系の各新系列車両に対しての賞である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「営団03系電車」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Tokyo Metro 03 series 」があります。



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