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営業係数(えいぎょうけいすう,Operation ratio,Operating ratio〔営業係数 「鉄道用語」内『こひつじの部屋』磯兼雄一郎(元名古屋工業大学助教) 上記は高橋政士編『詳細 鉄道用語辞典』山海堂 2006年5月P42 池口英司『鉄道用語の基礎知識850』イカロス出版 2007年6月P26などを参考として書かれた。〕)は、100円の営業収入を得るのに、どれだけの営業費用を要するかを表す指数。主に鉄道路線やバス路線の経営状態を表す指標として使われる。100未満であれば黒字、超えれば赤字である。 また、収入と費用の比、すなわち経営効率を表す指標であって、赤字や黒字の絶対額を表さない〔例えば、10億円の収入があり、10億1,000万円の費用を要したA線と、1億円の収入があり、1億500万円の費用を要したB線では、赤字の絶対額はA線は1,000万円、B線は500万円でA線の方が多いが、営業係数で見るとA線は101(100円の収入のために101円の費用が掛かる)、B線は105(100円の収入のために105円の費用が掛かる)となり、B線の営業係数の方が大きくなる。〕。 == 概要 == 営業係数をよく用いたのは日本国有鉄道(国鉄)など鉄道事業者である。国鉄の場合、毎年8月末に公表される監査報告書に記載されていた。 国鉄の営業係数は次のようなものを対象に計算された。損益分岐の指標としてばかりでなく、部門間での比較指標としても活用されている。また、一定期間での推移を観察した分析もあった。ここでは、1982年(昭和57年)の監査報告についての報道での説明を元に解説する〔本節での営業係数の算定範囲や算定根拠の説明に際しては、下記の報道より抽出・箇条書き化した。 「東北3鉄道管理局の57年度経営・営業赤字広がる-新幹線の資本経費が圧迫」『日本経済新聞』1983年8月27日地方経済面(東北A) 「「収支均衡」視界晴れず 足引っ張る「貨物」-国鉄監査報告・決算に見る」『日本経済新聞』1983年8月27日朝刊23面 「値上げも効果なし 関西3鉄局管内の57年度決算 2076億円の赤字」『日本経済新聞』1983年8月27日大阪朝刊16面〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「営業係数」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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