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嘉右衛門の宿 : ウィキペディア日本語版
嘉右衛門の宿[かえもんのしゅく]

嘉右衛門の宿(かえもんのしゅく)とは、愛知県岡崎市美合町にかつて存在したトラックドライバーのための無料休憩所である。
== 概要 ==
嘉右衛門の宿は1961年(昭和36年)に開設され、1985年(昭和60年)に閉鎖されるまでの24年間、国道1号を走行するトラックドライバーの無料休憩所として利用されていた。
その始まりは、当時美合町に在住していた高井武〔新潟県出身。岡崎市に移り砂利採取業で成功。先祖は代々「嘉右衛門」を名乗っていたという。〕が、国道1号の交通量増加により発生する交通事故を痛ましく思い、少しでもドライバーの疲労を軽減して、安全と休息を守るようにと願い開設した。とくに国道1号を走るトラックドライバーが無料で仮眠できる「宿」をと思い立ち、岡崎市の有力者たちの協賛を得て、高井自ら私財を投じた。運営は市が行った。
当時の宿の入口には掲示板があり、仮眠時間は夜20時から翌8時までであること、寝具を整理整頓すること、所定の場所以外で喫煙しないこと、などの注意書きがあった。
現在では跡地の駐車場の片隅に「嘉右衛門の宿」の碑〔高さ約3メートル、厚さ約50センチメートル。裏側に「高井嘉右衛門」の名前。1962年10月15日建立。〕と、由来が書かれた碑並びに交通安全祈願の観音像が残されている。また蛍橋付近は岡崎源氏ボタル発生の地でもあり、併せて碑が建てられている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「嘉右衛門の宿」の詳細全文を読む



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