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四倍精度浮動小数点数(よんばいせいどふどうしょうすうてんすう、、あるいはと略称)は、浮動小数点数の形式の1つである。四倍精度数()とも呼ぶ。 この128ビット四倍精度浮動小数点数は結果に倍精度以上の精度を必要とするアプリケーションのためだけに設計されたのではなく、途中計算における一時変数のオーバーフローと累積誤差の抑制により、結果が倍精度として出力される数値計算処理に対して安定性と精度を与えるために設計された。 オリジナルのIEEE-754浮動小数点数の初期のアーキテクトであるウィリアム・カハンは「現在拡張倍精度は、さらなる精度の計算とそれを速く動作させる実装の価値の妥当な妥協点である。すぐにでももう2バイトの精度が妥当になるだろう。そして究極的には16バイトフォーマットもが…。この種の、より広い精度への段階的な進化は既にIEEE 754の構成された時に見られる」と記している。 IEEE 754-2008では、128ビットの二進フォーマットが公式にbinary128として言及されている。OpenCL では quad 型として浮動小数点数が予約データ型に入っている。 == IEEE 754 四倍精度二進浮動小数点フォーマット: binary128 == IEEE 754規格はbinary128を以下のように定めている。 * 符号ビット: 1 * 指数幅: 15 * 仮数精度: 113 (明示的には112) これは十進換算で33-36桁の精度に相当する(十進小数→binary128→十進小数のラウンドトリップが可能な最大桁数が33桁、binary128→十進小数→binary128のラウンドトリップが可能な最大桁数が36桁)。 このフォーマットは、正規化数の場合は最上位の1が暗黙のうちに存在するものとして省略される(いわゆるケチ表現)。これにより113ビット(十進換算約34桁: )の精度の仮数部の112ビットのみがメモリフォーマット上に現れる。ビットの配置は次のようになっている。 binary256は237ビット(十進換算約71桁)で指数のバイアスは262143となる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「四倍精度浮動小数点数」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Quadruple-precision floating-point format 」があります。 スポンサード リンク
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