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『四畳半神話大系』(よじょうはんしんわたいけい)は、森見登美彦による日本の小説である。書き下ろしで太田出版より2005年1月5日に刊行された。文庫版は2008年に角川書店(角川文庫)より刊行された。2010年には『ノイタミナ』にてテレビアニメ化された。 == 概要 == 京都市を舞台に、京都大学3回生の男子学生が、1回生時に選んだサークルによって自らの大学生活をいかに変えていったか、その可能性を描く一人称小説。独立した4話から構成される。『太陽の塔』によるデビュー後、太田出版の編集者から「ウチで『太陽の塔』みたいなくされ大学生が出てくる作品を書いてほしい」と持ちかけられたのが執筆のきっかけだといい〔祝アニメ化! 森見登美彦×上田誠が語る『四畳半神話大系』と京都【前編】 - はてなブックマークニュース、2010年4月27日。〕、舞台設定などは『太陽の塔』と似通っている。 『太陽の塔』との大きな違いは、並行世界の要素が取り入れられている点である。各話で「私」は異なるサークル・組織に所属するが、結末や登場人物が共通・関係しあっており、第4話で「私」は並行世界を横断することになる。物語の最後に並行世界であることが明かされる展開ではなく、各話の書き出しが統一されているなど、各話が全て並行世界であることを前提に描かれる〔。並行世界のアイデアには『キューブ』の影響もある〔『四畳半神話大系公式読本』86頁。〕。 * 第1話:四畳半恋ノ邪魔者 - 映画サークル「みそぎ」に入った場合の物語。 * 第2話:四畳半自虐的代理代理戦争 - 樋口に弟子入りした場合の物語。 * 第3話:四畳半の甘い生活 - ソフトボールサークル「ほんわか」に入った場合の物語。 * 第4話:八十日間四畳半一周 - 秘密組織「福猫飯店」に入った場合の物語。 テレビアニメは11話構成であるため、アニメ化に際しては、全体の印象や設定を損なわないよう配慮しつつ、小説版の各話のエピソードやパーツを組み替えて、10パターンの並行世界にまとめ直された〔。 2008年8月に韓国語版『〔[알라딘]다다미 넉장반 세계일주 、2010年10月21日閲覧。〕』が図書出版ビチェから、2009年12月に繁体中国語版『〔時報悦讀網:森見登美彥《四疊半宿舍, 青春迷走》東京京都書店店員最愛一冊 、2010年10月21日閲覧。〕』が時報文化から、2010年8月に簡体中国語版『〔易文网--图书频道--四叠半神话大系 、2010年10月21日閲覧。〕』が上海人民出版社から刊行されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「四畳半神話大系」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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