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回帰熱[かいきねつ]
回帰熱(かいきねつ、relapsing fever)は、シラミまたはダニによって媒介される、スピロヘータの一種ボレリア ''Borrelia'' を病原体とする感染症の一種。発熱期と無熱期を数回繰り返すことからこの名がつけられた。 == 疫学 == 日本では、少なくとも統計が残っている1950年以降は患者は報告されていなかったが、2010年ウズベキスタン渡航後に回帰熱に罹患した症例が奈良市で初めて報告された。〔The First Case of Imported Relapsing Fever in Japan. (Am J Trop Med Hyg. 2013 Jul 15.)〕。その後、2012年にも北アフリカのアルジェリア民主人民共和国に在住する邦人男性が罹患した。〔アルジェリアで回帰熱と診断された日本人男性の1例 IASR Vol. 34 p. 43-44: 2013年2月号〕 2013年に国立感染症研究所でライム病疑い患者血清の後ろ向き疫学調査を実施し、このうち発症後の有熱期に採血された2検体から''B. miyamotoi'' DNAを検出した。〔<速報>国内感染が確認された回帰熱の2例 〕 ''Borrelia miyamotoi''による回帰熱は唯一硬ダニと呼ばれるマダニ科マダニ属 ''Ixodes'' により媒介される。本Borreliaによる感染は2011年にロシアで初めて報告され、その後ヨーロッパ北部、北米で感染報告が相次いでいる。「古くて新しい感染症」として最近注目を浴びている疾患である。 同じくマダニ媒介による感染症であるライム病と共感染していることがある。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「回帰熱」の詳細全文を読む
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