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団体旅行[だんたいりょこう]
団体旅行(だんたいりょこう)とは、旅行の形態のひとつで、本来の意味は文字通り「(1人や少人数ではなく)団体で旅行をすること」であり、旅行を行なう際の人数構成に基づく旅行の種別である。団体旅行が旅行会社の手配によるものが大半を占めることから「旅行会社の手配による大人数の旅行」という意味で使われることが多い。さらにはしばしば「旅行会社お仕着せの観光地めぐりで、本当のその地の自然や人々に触れられない、大人数での旅行」という否定的なイメージを持って語られる。 同様のことは団体旅行の反対語である個人旅行にもいえ、本来の「(団体ではなく)個人で旅行をすること」という意味から離れ「旅行会社を通さない旅行」として使われることが多い。さらにはしばしば「旅行会社に頼らず自分で考え手配した、観光地だけではないその地の本当の自然や人々に触れる、少人数での旅行」という肯定的なイメージを持って語られる。 == 団体旅行の歴史 == 団体旅行を世界で初めて実施したのはイギリスのトーマス・クック社であるといわれている。同社はそれまでは一般大衆のものではなかった旅行を、旅行会社が旅行日程を組み団体運賃を使って安価にし旅行参加者を募集した。これは現在まで受け継がれる団体旅行の原型であると同時に旅行業の原型でもある。以後、世界中の旅行会社が同様の手法により団体旅行を実施したため、最初に述べたような団体旅行=旅行会社の旅行という今日の図式が出来上がった。 同社の始めた団体運賃を使った団体旅行の形は、やがて第2次世界大戦後にジェット旅客機の登場とともに旅行の大衆化、いわゆるマスツーリズムへとつながる。マスツーリズムはジャンボ旅客機の登場とともに決定的になるが、同時に弊害も現れてくる。最初に述べた団体旅行の数々の否定的なイメージは実際は団体旅行というよりはマスツーリズムの弊害であるが、団体旅行がマスツーリズムを促進したことも事実であるから団体旅行の弊害として一般に認識されている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「団体旅行」の詳細全文を読む
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