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固体ロケットブースタ[こたいろけっとぶーすた]
固体ロケットブースタは、固体燃料ロケットエンジンによるブースタである。多くの打上げロケットシステムが固体ロケットブースタを使用している。固体ロケットブースタを持つロケットとして、日本のH-IIAロケット(SRB-A)、ヨーロッパのアリアン5、アメリカのアトラス V(オプションで追加可能)、NASAのスペースシャトルなどがある。〔.〕スペースシャトルシステムはこの種のブースタとしては最大の「スペースシャトル固体燃料補助ロケット(SRB)」を2本使用する。 固体ロケットブースタ(以下、SRB)の利点は液体燃料ロケット(によるブースタ)と比較して遥かに大きな推力が得られ、推進剤を低温に保つ為の冷凍機や断熱材が不要な事である。取り外し可能なSRBを液体燃料ロケットシステムに加える事により、液体燃料の量を減らし、打ち上げ時のロケットの総重量を減らす事が出来る。これは多段化の一種と捉えることができる。 SRBを装備する事で性能を向上させる例として、SRBを持たないアリアン4のAR40が静止トランスファ軌道までのペイロード2175Kg〔.〕に対し、4基のSRBを追加したAR44Pでは3465Kg〔.〕まで向上している。スペースシャトルのSRBの推進剤の重量はそれぞれ約である。〔.〕 多くはロケット本体を取り囲むように配置され、打ち上げ時に点火する。燃焼が済むと、無駄な質量になるため、空中で切り離され、そのまま投棄とするものが多い。しかし、NASAのスペースシャトルのSRBは、「再利用する」という建前を達成するため、海面にパラシュートで緩落下させ回収し、整備後に再利用するものとした。 一般に固体燃料ロケットは、その特性から特に打上げ中の安全面で、有人ロケットに不向きな面がある。有人打上げシステムの一部としてブースタに使用する場合にも、切り離すことができるなどの点はあるが基本的には同様である(ただし一方で脱出システムなど、安全のために重要な固体ロケットもある)。
== 脚注 ==
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「固体ロケットブースタ」の詳細全文を読む
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