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固体酸素 : ウィキペディア日本語版
固体酸素[こたいさんそ]
固体酸素(こたいさんそ、solid oxygen)は、酸素の単体で、固体状態のもの。高圧条件下、または標準大気圧条件、54.36 K (−218.79 , −361.82 )以下の温度で生成する。固体酸素には様々な相が知られており、圧力や温度条件の変化によって互いに相転移する。
酸素分子は分子性磁性、結晶構造電子構造および超電導などに関連するため興味を持たれている。また、酸素分子は磁気モーメントを持つ唯一の単純二原子分子である〔。固体状態での酸素は特に興味深いことに、特殊な磁気秩序を示すスピン操作型結晶であると考えられている〔
〕〔
〕。超高圧条件では固体酸素は絶縁状態から金属状態に変化し〔
〕、超低温条件では超伝導状態に変化する〔
〕。固体酸素の構造研究は1920年代に始まり、現在では6種の異なる結晶状態が認められている〔。
== 相転移 ==
固体酸素には全部で6種の異なるが知られている〔。様々な色を示す。
# α相:薄青色 - 1 atmでは、−249.35 以下で生成。単斜晶
# β相:淡青色から桃色 - 1 atmでは、-229.35 以下で生成。三方晶。室温、高圧条件で四酸素に変化。
# γ相:淡青色 - 1 atmでは、−218.79 以下で生成。立方晶
# δ相:橙色 - 室温条件では、9 GPaで生成。
# ε相:深赤色から黒色 - 室温条件では、10 GPaで生成。
# ζ相:金属状態 - 全ての温度条件で、96 GPa以上で生成。
室温条件で加圧することによりβ相と呼ばれる状態に凝固することが知られ、さらに加圧すると相転移が起こり9 GPaでδ相、10 GPaでε相に変化(分子間相互作用に依存)し、色は桃色、橙色、赤色(八酸素状態)に変化する。さらに加圧すると色が暗くなり黒色に近くなる。さらに加圧すると金属性のζ相が96 GPaで見られる〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「固体酸素」の詳細全文を読む



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