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固定ド[こていど] 固定ド(こていド、)とは、C=ハを「ド」とし、「ドレミファソラシド」を階名ではなくイタリア語式音名として考える、または歌う方法。楽器演奏をする際の楽譜の読み方は固定ドが使われることが多い。 == 概要 == 「ドレミファ…」というソルミゼーションはグイード・ダレッツォによって考案されたとされているが、当初は階名として用いられるものであった〔ウルリヒ・ミヒェルス編 (1989) p.189〕。その後イタリア、フランスにおいては「ドレミファソラシド」は階名よりも音名として定着し、これらの国では現在では階名にはジャン=ジャック・ルソーの考案した数字譜が使われている〔最相 (1998) p.159〕(固定ド)。一方イギリスでは19世紀前半に#や♭を母音の変化で表す「トニック・ソルファ」が考案されるなど、英語圏では「ドレミファソラシド」は階名として用いられ、音名には英語式音名が用いられる〔(移動ド)。「ドレミファソラシド」を音名にも階名にも用いている(固定ドと移動ドを併用している)のは日本のみであるといわれており〔最相 (1998) p.158〕、音楽教育界に混乱を招く原因ともなっている〔。現在ではクラシックの教育機関・楽器演奏では固定ド、ポピュラー音楽の教育機関・声楽では移動ドが一般的であるが、移動ドと固定ドのどちらが実際に有効的であるかはしばしば議論される。 日本の学校教育においては、小学校・中学校とも学習指導要領において、「適宜、移動ド唱法を用いること。」と定められていて、移動ドの使用が一般的であるが、使用教材や児童・生徒の実態に応じて「適宜」使用されるものであるため、固定ドが使用されることもある。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「固定ド」の詳細全文を読む
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