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固定焦点 : ウィキペディア日本語版
固定焦点[こていしょうてん]
固定焦点(こていしょうてん)とは、ピントを合わせる機構を持たず、あらかじめ適当な位置でピントを固定してあるレンズやカメラのこと。
== 原理 ==
レンズはその焦点距離(要するに望遠広角か)と明るさ(F値)に応じて被写界深度(ピントの合う距離の範囲)が決まっている。これには、以下のような規則がある。
*レンズの焦点距離が長いほど被写界深度が浅く、短いほど深い。
*レンズが明るいほど被写界深度が浅く、暗いほど深い。
*被写界深度は、手前は狭く(短く)、後ろに広い(長い)。
(被写界深度が深いとは、ピントの合う範囲が広いこと。逆に浅いとは狭いこと)
そこで、
*焦点距離の短い広角レンズで、
*適当に暗いレンズを使い、(もしくは絞りを入れて暗くして)
*ピントを数メートルの距離に合わせる(固定する)と、
数人の人物がならんだ記念撮影(1.5~2メートル程度の距離)から、風景撮影(無限遠)までの範囲でピントが合い、多くの用途で問題なく使用できる。また、このような特に広い範囲にピントの合った状態をパンフォーカスと呼ぶ(ただし、パンフォーカスと呼んだ場合、必ずしも無限遠を含むとは限らず、あおりで実現しても良い)。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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