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国冬本源氏物語[くにふゆほんげんじものがたり] 国冬本源氏物語(くにふゆほんげんじものがたり)は、鎌倉時代末期の住吉大社の神主で歌人としても知られる津守国冬(1270年(文永7年)-1320年(元応2年))による書写とされる源氏物語の写本のことである。津守国冬による書写とされる源氏物語の写本は、断片的なものを含めるといくつか知られているが、通常「国冬本源氏物語」というときには、現在天理大学天理図書館に所蔵されている津守国冬の書写による巻を含む取り合わせ本をいう。 == 概要 == 鎌倉時代末期と見られる津守国冬の書写によるとされる12冊の写本と、室町時代末期の14人の伝称筆者からなる42巻42冊の写本の、総計54巻からなる取り合わせ本である。18冊に及ぶ複雑な錯簡と大小の脱落を有しており、中でも「匂ふ兵部卿」の表題を持つ巻の中身は「夕霧」の後半部分であり、「匂宮」の内容を持つ部分は存在しない。逆に「玉鬘」の後半部分には「紅梅」の後半部分が綴じられているため「紅梅」の後半部分は二重に存在することになる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「国冬本源氏物語」の詳細全文を読む
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