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国民突撃銃 : ウィキペディア日本語版
国民突撃銃[こくみんとつげきじゅう]

国民突撃銃(こくみんとつげきじゅう、 (フォルクス・シュツルム・ゲヴェーア))は、第二次世界大戦末期にナチス・ドイツによって開発された簡易小銃の総称である。
VG-1からVG-5までの5種の簡易小銃の総称は、VG 1-5、Volkssturm-Gewehr 1-5、 Versuchs-Gerät 1-5、と表記され、いずれもKar98kに由来する非常に単純な設計を為されたボルトアクション式小銃だったが、部品の工作精度や銃そのものの仕上げは極めて劣悪だった。
グストロフ社(Gustloff)が設計した7.92x33mmクルツ弾を使用する簡易自動小銃は、VG-45、Gustloff Geräts 507、あるいは単に、Gustloff、と表記される。本銃を指して、VG 1-5、Volkssturm-Gewehr 1-5、 Versuchs-Gerät 1-5、と、しばしば表記されるが、上記との混同であり、誤りである〔Julio S. Guzmán, Las Armas Modernas de Infantería, Abril de 1953〕。
== 簡易武装計画(Primitiv-Waffen-Programm) ==
1944年末、第二次世界大戦も終盤に差し掛かり、東部戦線及び西部戦線での大敗を繰り返すナチス・ドイツの敗色は濃厚になりつつあった。それでもなお抵抗を続けるべく、1944年9月25日には総統命令の元に国民突撃隊(''Volkssturm'')が設立され、ドイツ国民の大多数が動員された。しかし、各戦線での敗北と共に装備品の喪失も増大していた。国防軍武装親衛隊の正規部隊ですら慢性的な装備不足に陥る中、国民突撃隊を武装する為に十分な銃器など既に残されていなかった。このため、簡易武装計画(''Primitiv-Waffen-Programm'')が発動されたのである。この計画では目下の需要を満たすべく、短期間で大量に生産できる武装が要求された。
この計画に対して、いくつかの企業では基本的な構造と粗雑な仕上げを備えた銃器を設計した。設計された簡易小銃は国民突撃銃(''Volkssturm-Gewehr'', VG)と総称された。ワルサー社製をVG-1、シュプリーベルク・ベルリン(Spreewerk Berlin)社製をVG-2、ラインメタル社製をVG-3、モーゼル社製をVG-4、ステアー社製をVG-5(別名VK98)と呼称した。
その他の企業でもVGの設計は行われたが、いずれもKar98kから派生した、7.92x57mmモーゼル弾を使用する、ボルトアクションライフルであった。しかし、VGとして最も有名なのは、グストロフ社で設計されたガス遅延ブローバック式自動小銃VG-45であろう。
第三帝国の崩壊を前に、ドイツ全土の通信連絡は寸断され、既に組織だった生産体制を整える事など不可能となっていた。最終的に、各地の大管区指導者たちは地域ごとに独自の武装生産を行わせる事になる。その為、各VGの最終的な生産数は全く不明だが、実際に使用されたVGが少数ながら現存している。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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