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国盗り物語[くにとりものがたり]
『国盗り物語』(くにとりものがたり)は、司馬遼太郎の歴史小説。斎藤道三編・織田信長編の、二編構成からなる。 1963年から1966年にかけて『サンデー毎日』に連載。新潮社で、1965~67年に全4巻と前・後編2巻の単行本(新版は1991年)で刊行。新潮文庫全4巻で多数重版している。『司馬遼太郎全集. 10・11』(文藝春秋)にもある。 ==概要== 一介の油売りから身を起し美濃一国を手に入れた斎藤道三、道三の娘婿であり、尾張一国から天下布武を押し進めた織田信長を主人公とした作品。連載当初は道三の生涯のみを扱う構想で、題名の「国盗り物語」は道三の生涯にちなんでいる。編集部の意向を受けて連載は続けられ、道三が主役の斎藤道三編では美濃一国を手にするまでの争いだったが、信長が主役となる織田信長編では信長編と銘打ちながらも、道三の甥にあたる明智光秀がクローズアップされ、光秀の視点で信長が語られている。信長の前に立ちはだかる敵対勢力も武田信玄、石山本願寺、毛利家など名だたる大大名や一大勢力になり、天下統一を賭けた戦いへとスケールアップ。クライマックスは天下統一の夢を抱いた道三の相弟子と位置付ける両者が最終的に本能寺の変で激突し、重層的な構造になっている。司馬遼太郎の長編小説の中でも構成に破綻がなく秀作と評される傾向にあり、伊東光晴らが1994年に選んだ「近代日本の百冊」(講談社)の中の一冊に選ばれている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「国盗り物語」の詳細全文を読む
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