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国立癌研究所 : ウィキペディア日本語版
アメリカ国立がん研究所[こくりつがんけんきゅうじょ]
国立がん研究所(こくりつがんけんきゅうじょ、; 略称: NCI)とは、アメリカ合衆国国立衛生研究所 (NIH) の一部であり、保健福祉省公衆衛生局を構成する8つの機関のうちの1つ。メリーランド州ベセスダに本部が、同州フレデリックフォート・デトリックにNCI-Frederickが置かれている。NCIは組織内部に大きな研究プログラムを持つだけでなく、米国内のがん研究者に対する助成も積極的に行っている。また、米国の対がん戦略である国家がんプログラム (National Cancer Program) を調整する役割がある。
==抗癌剤開発との関わり==
NCIは、米国における抗がん剤開発の多くに関与している。FDAによって承認された医薬品について1996年にNCIが調査した結果、1995年末までに承認された抗癌剤の3分の2がNCI主導で臨床試験開始届が出されたものであった。
以下にNCIが開発に関与した抗癌剤を挙げる。
(※ カッコ内はFDAで承認された年、英字は日本で未承認の薬剤。)

アルキル化剤
*Chlorambucil (1957)
*シクロホスファミド (1959)
*チオテパ (1959)
*メルファラン (1959)(1993)
*Streptozotocin (1982)
*イホスファミド (1988)
代謝拮抗剤
*メルカプトプリン (1953)
*メトトレキサート (1953)
* Thioguanine (1966)
*シタラビン (1969)
* Floxuridine (1970)
*リン酸フルダラビン (1991)
*ペントスタチン (1991)
*Chlorodeoxyadenosine (1992)

植物性アルカロイド抗生物質
*ビンクリスチン (1963)
*アクチノマイシンD (1964)
*Mithramycin (1970)
*ブレオマイシン (1973)
*ドキソルビシン (1974)
*マイトマイシンC (1974)
*L-アスパラギナーゼ (1978)
*ダウノマイシン (1979)
*エトポシド (1983)
*Teniposide (1992)
*パクリタキセル (1992)

合成薬
*ヒドロキシカルバミド (1967)
*プロカルバジン (1969)
*ミトタン (1970)
*ダカルバシン (1975)
*Lomustine (1976)
*Carmustine (1977)
*シスプラチン (1978)
*ミトキサントロン (1988)
*カルボプラチン (1989)
*Levamisole (1990)
*Hexamethylmelamine (1990)
*トレチノイン (1995)
* Porfimer sodium (1995)
ステロイドなど
*DES (1950)
*プレドニゾン (1953)
*Fluoxymesterone (1958)
*Dromostanolone (1961)
*Testolactone (1970)
*メチルプレドニゾロン
*プレドニゾロン
*ゴセレリン (1989)
生物製剤
*インターフェロンα (1986)
*BCG (1990)
*G-CSF製剤 (1991)
*GM-CSF製剤 (1991)
*Interleukin 2 (1992)


また、NCIは、ジドブジンジダノシン、zalcitabine(ddC)などのHIV治療薬の開発にも関与している。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「アメリカ国立がん研究所」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 National Cancer Institute 」があります。



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