|
『国語入試問題必勝法』(こくごにゅうしもんだいひっしょうほう)は、清水義範が1987年に発表した短編小説。または同年に講談社から出版された短編集(表題作を含む。第9回吉川英治文学新人賞を受賞)。ここでは前者について述べる。 == 概要 == 『小説現代』(講談社)1987年3月号に「入試国語問題必勝法」として発表。国語が不得意な受験生の浅香一郎(あさかいちろう)に、家庭教師の月坂(つきさか)が、現代文の問題の解き方を教えるという物語である。 この作品中で月坂が述べる解法について、作者は、小説集のあとがきで「虚構」だと述べている。また、翌年に発表したエッセイ「我が『必勝法』と共通一次試験国語問題」(講談社刊『パスティーシュと透明人間』所収)において、「出鱈目必勝法」だと書いている。彼はエッセイの中で、未読の読者のために、自ら、必勝法のいくつかを明かしている。ここではそれらについて触れる。 ;大、小、展、外、誤 :「内容に最も近いもの」を4つないしは5つの選択肢から選ばせる問題を解くための方法。選択肢は、本文に書かれてある内容を一般論に拡大したもの(大)、本文の一部だけをとったもの(小)、本文の論理を展開したもの(展)、本文の内容と少しずれているもの(外)、単純に間違っているもの(誤)から成り、正解は「外」にあるというもの。 ;長短除外の法則 :問題文を読まずに正解を見つけるための第一の方法。選択肢のうち、文章が一番長いもの、一番短いものは正解ではない(ため、除外してよい)。 ;正論除外の法則 :第二の方法。正論のようなものが書かれている選択肢ははずしてよい。 作者は後日、1988年度大学共通一次試験の「現代文」の問題において、「長短除外の法則」を検証している。その結果、11問中8問がこの法則に当てはまったとしている(詳細は上のエッセイを参照)。そのためか津田秀樹著『裏ワザ大全シリーズ』で明らかに本書の内容が実用的に公式化されているが、津田氏はオリジナルと主張している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「国語入試問題必勝法」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|