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国連待機制度[こくれんたいきせいど] 国連待機制度(こくれんたいきせいど、)は、国連平和維持活動(PKO)の機動性を高めるため、国連の加盟国が予め必要な情報を通報し、これに基づき派遣時に国連が各国に協力を要請する事前派遣登録制度である。国連治安維持活動局により提唱され、1994年から運用が開始されている。略称はUNSAS(アンサス)。 この制度の登録国は、実際の個別の派遣については、国連の要請を断ることができ、2009年7月時点で88カ国が本制度に参加しており、は平成21年7月1日に登録した。 ==概要== 国連待機制度(UNSAS)では、国連加盟国側が一定期間内に提供可能な要員の種類、規模等の必要情報を国連に対し予め報告し、その情報に基づいて国連側が各国に協力を要請する。協力に基づいて登録された要員は、国連が定めたガイドラインに従って訓練され、国連の指揮下になる。要請に応じた加盟国の協力のレベル(参加レベル)は各加盟国の意思に委ねられるため、原則として、加盟国には協力の約束を遵守する義務はない。このため、加盟国による要員拠出が実行されるのは稀で、2005年以降この制度の登録国が増えたという記録は見られない。〔一政 祐行「画期的な多国間待機軍システム UNSAS の失敗」『国連PKO 待機制度の現状とその展望』外務省調査月報 2002/No.3, pp.82-83 〕1994年の稼働開始以後、国連待機制度(UNSAS)は、別途設立された国連緊急即応待機旅団(SHIRBRIG)と連動して、アフリカを中心に各地でのPKOに運用されている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「国連待機制度」の詳細全文を読む
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