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国鉄ソ100形貨車(こくてつソ100がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)に在籍した事故救援用操重車(事業用貨車)である。鉄道車両の脱線事故や転覆事故の復旧に活躍した。回転式キャブとクレーンを装備している。また、クレーンのブームを収めるための控車である長物車を伴っている。 == 概要 == 1951年(昭和26年)から1956年(昭和31年)にかけて、国鉄浜松工場で14両(ソ100 - ソ113)が製造された。操重車の中でも小型に分類され、扱い荷重は最大で 15t となっている。これは、貨車は1両で、客車は2両で扱うことを想定したものである。 本形式は、従来からの大型操重車が蒸気機関を動力として用いるため、蒸気圧が上がるまで作業にかかれず、動作も鈍重で、軽量な客車や貨車を吊り上げるにはオーバースペックであり、また製作費も嵩むことから、操重車の普及を図る目的で開発されたものである。そのため、動力としてディーゼルエンジンを初めて採用し、操作も扱いの容易なディーゼル電気式のワードレオナード方式とした。 本形式ではブームをソ30形より長くしたが、軽量なトラス構造とし、その根元部分の中央部に操作室を設置した。台車は板台枠式の2軸ボギー台車を2基装備した。両台車に各1個の電動機が装備され、低速ながら自走することができた。作業時に使用するアウトリガーやレールクランプの構造は大型操重車と変わらない。また、ブレーキ装置は自車用のみの設備で、回送時に使用する貫通ブレーキは装備されていない。 しかし、貨車の救援に際して積車状態の車両を扱うには、扱い荷重が小さすぎるという欠点が露見し、クレーン自動車の普及もあって、1987年(昭和62年)の国鉄分割民営化までに、全車が廃車された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「国鉄ソ100形貨車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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