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国鉄タキ11350形貨車(こくてつタキ11350がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)及び1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍した私有貨車(タンク車)である。 == 概要 == 本形式は、生石灰専用の31t 積タンク車として1981年(昭和56年)5月27日に10両(コタキ11350 - コタキ11359)が川崎重工業にて製作された。1983年(昭和58年)11月24日から1984年(昭和59年)3月30日にかけてタキ11500形貨車20両(コタキ11513 - コタキ11519、コタキ11523、コタキ11543 - コタキ11548、コタキ11550 - コタキ11554、コタキ11556)の専用種別がセメントから生石灰に変更され、日本車輛製造にて改造のうえ本形式に編入された。以上合計30両(コタキ11350 - コタキ11379)が落成した。 記号番号表記は、特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「コタキ」と標記する。化成品分類番号「94」(有害性物質、禁水指定のもの)が標記された。 本形式の他に生石灰を専用種別とする形式には国鉄貨車、私有ホッパ車(4形式)には存在したが私有タンク車では本形式が唯一の存在であった。 落成時の所有者は日本カーバイド工業の1社のみであり、その常備駅は北陸本線(現・あいの風とやま鉄道線)の魚津駅であった。1989年(平成元年)8月に4両(コタキ11366 - コタキ11369)が日本陸運産業(現・日陸)へ名義変更され、同時に常備駅は村田駅(現・千葉貨物駅)へ変更した。この4両は名義変更後わずか4ヶ月で廃車となっている。 タンク体は、耐候性高張力鋼製であり、荷役方式は圧送式併用のエアスライドである。前記のタキ11500形からの改造車のその改造内容は、荷役装置改造、ブレーキ倍率変更、安全弁取替えであった。 車体色は黒色、寸法関係は新製車とタキ11500形からの改造車とでは違いがありここでは新製車について記す。全長は10,800mm、全幅は2,700mm、全高は3,644mm、軸距は6,700mm、実容積は34.4m³、自重は14.1t、換算両数は積車4.5、空車1.4であり、台車はベッテンドルフ式のTR213Cである。 1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には全車(30両)の車籍がJR貨物に継承されたが、1992年(平成4年)4月に最後まで在籍した10両(コタキ11350 - コタキ11359)が廃車となり同時に形式消滅となった。落成後11年と短命な車両であった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「国鉄タキ11350形貨車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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