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国鉄タキ18700形貨車 : ウィキペディア日本語版
国鉄タキ18700形貨車[こくてつたき18700がたかしゃ]

国鉄タキ18700形貨車(こくてつタキ18700がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)及び1987年昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍している私有貨車タンク車)である。
== 概要 ==
本形式は、酢酸及び無水酢酸専用の35t 積タンク車として1970年(昭和45年)6月24日から1976年(昭和51年)11月2日にかけて3ロット5両(タキ18700 - タキ18704)が、日本車輌製造富士重工業の2社で製作された。
記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「タキ」と標記する。
本形式の他に酢酸を専用種別とする形式には、タ3100形タム2400形タサ5200形タキ3700形の4形式が存在した。
落成時の所有者は、協和発酵工業(現、協和発酵キリン)、内外輸送日本石油輸送の3社であった。
1970年(昭和45年)10月13日に、協和発酵工業所有車2両(タキ18700 - タキ18701)は内外輸送へ名義変更された。
1979年(昭和54年)11月20日から1983年(昭和58年)12月21日にかけて、内外輸送所有車3両(タキ18700 - タキ18702)はダイセル化学工業へ名義変更された。
35系に属するステンレス鋼製のタンク体に、厚さ100mmのウレタン又はグラスウール断熱材を巻き、薄鋼板製又はステンレス鋼板製のキセ(外板)、加熱管が設置された。
荷役方式はマンホール又は液入れ管からの上入れ、空気管と液出管を用いた空気圧による上出し方式である。
1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号燃侵38」(燃焼性の物質、侵食性の物質、引火性液体、腐食性のあるもの)が標記された。
全長は11,800mm、全幅は2,720mm、全高は3,845mm、軸距は7,620mm、自重は17.9t、換算両数は積車5.5、空車1.8である。
1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には全車がJR貨物に継承され、2007年(平成19年)3月31日現在全車が在籍している。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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