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国鉄タキ42750形貨車 : ウィキペディア日本語版
国鉄タキ42750形貨車[こくてつたき42750がたかしゃ]

国鉄タキ42750形貨車(こくてつタキ42750がたかしゃ)は、1981年(昭和56年)に製作された、石油類(除ガソリン)専用の 32 t貨車タンク車)である。私有貨車として製作され、日本国有鉄道(国鉄)に車籍編入された。1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に車籍を承継された。
== 概要 ==
本形式は、1981年(昭和56年)に日本車輌製造及び秩父鉄道にて145両(タキ42750 - タキ42894)がタキ9800形より改造され落成した。
本形式の種車であるタキ9800形の専用種別は、石油類(除ガソリン)で本形式と同じであり、わざわざ改造することなくそのまま使用すれば良いように思えるが、タキ9800形はC重油など高比重・高粘度の油種を輸送するための車両であり、タンク内部には高圧蒸気を通す加熱管を装備していた。それに対して本形式は、軽油灯油など比重の小さい油種専用とされた点が異なる。このため改造に際して加熱管と点検口の撤去を行った。タンク体自体はそのまま使用したため、比重が小さくなった分(比重0.85→比重0.79、約7%減少、35t×0.93=32.55t)荷重も32tに軽減された。
化成品分類番号31」(燃焼性の物質、引火性液体、危険性度合2(中))が標記された。
落成当時の所有者は全車(145両)日本石油輸送であったが、1両(タキ42861)が2000年平成12年)北海道旅客鉄道(JR北海道)に譲渡された。JR北海道では、改造の上夏季のレール膨張対策のための散水車として使用している。改造内容は、専用種別を水として車体下部の取卸口を遠隔操作で開閉可能な構造にして、走行中に散水の開始・停止を容易に行えるようにした。
荷役方式はマンホールによる上入れ、吐出管による下出し式である。
塗色は、であり、全長は12,020mm、全幅は2,740mm、全高は3,877mm、軸距は7,920mm、自重は16.7t、換算両数は積車5.0、空車1.6、最高運転速度は75km/h、台車は12t車軸を使用したTR41Cである。
JR貨物では最後まで在籍した4両が2001年(平成13年)度に廃車になり形式消滅した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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