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国鉄タキ1150形貨車(こくてつタキ1150がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)及び1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍した私有貨車(タンク車)である。 本形式の元になったタキ7650形についてもここで解説する。 == タキ1150形 == 本形式は、過酸化水素専用の30t積タンク車として1965年(昭和40年)から1974年(昭和49年)にかけて14ロット29両(タキ1150 - タキ1178)が汽車製造、三菱重工業、帝國車輛工業、富士重工業、日立製作所の5社で製作された。 落成時の所有者は、三菱江戸川化学、日本パーオキサイド、安宅産業、丸正産業の4社であり、その主な常備駅は、南四日市駅、郡山駅、岳南富士岡駅である。 三菱江戸川化学所有車は、1971年(昭和46年)12月17日に日本瓦斯化学工業との合併により三菱瓦斯化学へ名義変更された。 安宅産業所有車は、1977年(昭和52年)2月26日に、丸正産業所有車は、同年12月27日に東海電化工業へ名義変更された。 日本パーオキサイド所有の内1両(タキ1159)は、1987年(昭和62年)5月に三菱瓦斯化学へ名義変更され常備駅は、南四日市駅に変更された。 1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「化侵58」(酸化性の物質、侵食性の物質、酸化性物質、侵食性のあるもの)が標記された。 タンク体は、積荷の分解防止のため純アルミニウム(A1070)製、ドーム付きのキセ(外板)なし直胴タイプである。記号番号表記は、特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)に加え、破損防止の注意喚起のため副記号「ア」を冠し、「アコタキ」と称し、タンク体には「純アルミ」、「連結注意」と標記された。タンク体の長さは9,350mm、内径は1,950mmである。タンク内部には、補強のため皿形の波除け板が4 - 6枚設置されている。受台は、強度の低い純アルミニウム製タンクを支えるため、大型である。荷役方式は、積込は液出入管から行い、荷卸しは液出入管と空気加圧による上出し方式である。液出入管と空気管はドームの頂部に設けられ、空気管には異物除去用のフィルターが内蔵されている。塗色は、アルミニウム地肌の銀色である。 全長は10,800mm、全幅は2,448mm、全高は3,839mm、軸距は6,700mm、自重は15.6t、換算両数は積車4.5、空車1.6である。台車は、ベッテンドルフ式のTR41Cである(タキ1176 - タキ1178のみTR41E12)。 2003年(平成15年)5月に最後まで在籍した14両が廃車となり形式消滅した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「国鉄タキ1150形貨車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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