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国鉄タキ7850形貨車 : ウィキペディア日本語版
国鉄タキ7850形貨車

国鉄タキ7850形貨車(こくてつタキ7850がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)及び1987年昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍した私有貨車タンク車)である。
== 概要 ==
本形式は、塩化カルシウム液専用の35t 積タンク車として1967年(昭和42年)6月30日に1両(タキ7850)1968年(昭和43年)1月13日に1両(タキ7851)の合計2両が日立製作所の1社のみで製作された。
記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「タキ」と標記する。
本形式の他に塩化カルシウム液を専用種別とする形式には、他に例がなく唯一の存在であった。
落成時の所有者は、タキ7850が東洋曹達工業タキ7851が徳山曹達であり、両車の常備駅は山陽本線の周防富田駅(現在の新南陽駅)であった。その後タキ7850が東北東ソー化学に名義変更され、常備駅は羽越本線貨物支線の酒田港駅へ移動した。
荷役方式は、タンク上部のマンホールからの上入れ、液出管と空気管使用による上出し方式であり、両管はS字管を装備している。
車体色は黒色、寸法関係は全長は10,300mm、全幅は2,538mm、全高は3,800mm、軸距は6,500mm、実容積は25.3m³、自重は15.8t、換算両数は積車5.0、空車1.6であり、台車はベッテンドルフ式のTR41Cであったが後に改造されTR41Dとなった。
1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には1両(タキ7851)のみの車籍がJR貨物に継承されたが、1990年(平成2年)5月に廃車となり同時に形式消滅となった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「国鉄タキ7850形貨車」の詳細全文を読む



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