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国鉄タキ8100形貨車(こくてつタキ8100がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)及び1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍した私有貨車(タンク車)である。 == 概要 == 本形式は、希硝酸専用の30t 積タンク車として1960年(昭和35年)3月31日から1970年(昭和45年)9月29日にかけて54両(コタキ8100 - コタキ8149、コタキ28100 - コタキ28103)が、新三菱重工業(社名はその後三菱重工業に変更)、日立製作所、富士重工業の3社で製作された。 記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「コタキ」と標記する。 本形式の他に希硝酸を専用種別とする形式には、タ2100形、タム2100形、タム5500形、タサ3300形、タキ10700形、タキ10950形、タキ12050形の7形式があった。 落成時の所有者は、三菱化成工業(現在の三菱化学)、旭化成工業、日産化学工業、日本石油輸送、新日本窒素肥料(現在のチッソ)、宇部興産、日本水素工業(現在の日本化成)の7社であった。 1974年(昭和38年)5月10日に日本石油輸送所有車3両(コタキ8114 - コタキ8116)が住友化学工業へ、1974年(昭和49年)4月26日に三菱化成工業所有車1両(コタキ8106)が日本化成へ、1975年(昭和50年)7月28日にチッソ所有車1両(コタキ8117)が藤本産業へ、更に同車は1979年(昭和54年)12月1日に旭化成工業へ、1978年(昭和53年)9月19日から1984年(昭和59年)8月30日にかけて旭化成工業所有車4両(コタキ8148 - コタキ8149、コタキ28100 - コタキ28102)が日本陸運産業へ、それぞれ名義変更された。 1979年(昭和54年)10月に制定された化成品分類番号では、侵81(侵食性の物質、腐食性物質、危険性度合2(中))が標記された。 ステンレス鋼(SUS304)製のタンク体を持ち荷役方式は、タンク上部のマンホールからの上入れ、液出管と空気管使用による上出し方式である。液出管と空気管はS字管を装備している。 車体色は銀色(ステンレス地色)、寸法関係はロットによる差異があり以下一例を示す。全長は9,500 - 9,600mm、全幅は2,535mm、全高は3,748mm、軸距は5,500mm、実容積は21.6 - 23.0m³、自重は14.0t、換算両数は積車4.5、空車1.6であり、台車はベッテンドルフ式のTR41C、TR41D-4である。 1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には50両の車籍がJR貨物に承継されたが、2005年(平成17年)度に最後まで在籍した14両が廃車となり同時に形式消滅となった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「国鉄タキ8100形貨車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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