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国鉄チキ900形貨車(こくてつチキ900がたかしゃ)は、日本国有鉄道(国鉄)が1968年(昭和43年)に製作した、50t積の貨車(長物車)である。 == 概要 == チキ1500形、チキ3000形などの長物車は1両を越える長尺物を輸送する場合、2両で跨いだり、遊車を連結する必要があったが、本形式ではこれを解消するため、長さ20mまでの長尺物を1両で積載するために試作された車両である。 全長は21,600mm。これは国鉄の長物車では最長の部類である。台車は密封形円錐コロ軸受を採用した3軸ボギーのTR80。緩衝器は大容量の緩衝性能を持つゴム式のRD90形を装備している。 柵柱は転倒式。棚柱の上部に梁を渡し、スクリュージャッキで積荷の上部を締結し、摩擦力に耐える方式となっている。 専属貨車として運用されその配置は、大阪鉄道管理局姫路駅であった。 東武鉄道が創立80周年を記念して、トク500形のレプリカ〔東武動物公園で展示されていたが、老朽化のため1996年(平成8年)に解体撤去された。〕をアルナ工機で製作した際、輸送には本形式が使用されている。 本形式は1両のみ製作され、1985年(昭和60年)に除籍され、形式消滅した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「国鉄チキ900形貨車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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