|
国鉄ホキ9800形貨車(こくてつホキ9800がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)及び1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍したホッパ車である。 == 概要 == ホキ9800形は麦芽輸送用として1972年(昭和47年)から1981年(昭和56年)にかけて日本車輌製造にて55両(ホキ9800 - ホキ9849)が製作された30t積の私有貨車である。 所有者は、全車生涯変更されることなくキリンビール 1社のみであった。 ホキ9800形が登場する6年程前に、既にホキ2200形が落成していたが、ホキ2200形は国鉄所有車で、自社の生産計画に合わせた自由な配車ができなかったため、私有貨車として本形式が製作された。 大きく2タイプに大別でき、前期形33両(ホキ9800 - ホキ9832)は落成時は黒色であったが、1978年(昭和53年)にクリーム4号(ホキ2200形と同色)に変更された。後期形22両(ホキ9833 - ホキ9849)は落成時よりクリーム4号であった。 記号番号表記は特殊標記符号「オ」(全長 12 m 以上)を前置し「オホキ」と標記する。 横浜本牧駅、山下埠頭駅、仙台西港駅、神戸港駅、湊川駅、を常備駅としてキリンビール各工場までの原料輸送に運用された。 外観はホキ2200形とほぼ瓜二つであるが、ホキ9800形の方が積荷比重が小さいため、55.0 m³と10 %程拡大された。(ホキ2200形は50.0 m³) 荷役方式はホッパ上部の積込口による上入れ、ホッパ下部の取出口による下出し(自重落下+吸引式)であった。 全長は12,700 mm、全幅は2,962 mm、全高は3,880 mm、自重は17.6 tで、換算両数は積車5.0、空車1.8である。台車はベッテンドルフ式のTR41Eである。 1998年(平成10年)1月に最後まで在籍した車24両が廃車になり、形式消滅した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「国鉄ホキ9800形貨車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|