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国鉄キ1形貨車(こくてつキ1がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)に在籍した事業用貨車(木製単線用ラッセル式除雪車)である。 == 概要 == キ1形は1928年(昭和3年)の車両称号規程改正により、ユキ15形を改番したものである。 我が国初の雪かき車として1両(ユキ15 → キ1)が、1911年(明治44年)1月にアメリカ合衆国のラッセル・アンド・スノープラウ社より輸入された、木製の単線用ラッセル式除雪車である。車体と鋤本体は木製であるが、鋤の先端部に鋼板が張られている。形状は、雪をいったん平鋤で跳ね上げ、その上部の楔形の鋤で左右にかき分ける延鋤形である。 予算的に必要数全てを輸入することはできないので、鉄道院は本車を徹底的に調査して約2年後の1912年(大正1年)11月より1927年(昭和2年)にかけて量産車85両(ユキ16, ユキ25 - ユキ59, ユキ80 - ユキ94, ユキ460 - ユキ493 → キ2 - 86)の生産が、札幌工場、苗穂工場、大宮工場、金沢工場にて行われた。1944年(昭和19年)には胆振縦貫鉄道からの買収編入車1両(キ28の再買収)があったが、原番に復帰せず続番(キ87)が与えられたため、最終番号はキ87である。 木製であったが為に消耗が早く、後継車キ100形(鋼製、1928年(昭和3年)製作開始)が登場後は徐々にその活躍の場を狭めていった。形式消滅は、1958年(昭和33年)度である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「国鉄キ1形貨車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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