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圜丘壇[えんきゅうだん]
圜丘壇(えんきゅうだん)は、ソウルにある祭天の儀式が行われた史跡である。円丘壇(원구단、ウォングダン)ともいう。大韓民国指定史跡第157号となっている。ウェスティン朝鮮ホテルの敷地にある。 中国では、古来から皇帝が天壇で祭天の儀式を行っていた。しかし、朝鮮では、祭天を行う事ができるのは中国の皇帝だけであり、中国の皇帝から冊封されている朝鮮国王は、祭天を行えないとされていた。ところが、日清戦争で日本が清に勝った結果、下関条約で朝鮮は中国からの独立が認められ、1897年に朝鮮国王は大韓帝国皇帝に昇格した。そのため、独自に祭天を行うこととなり、中国の天壇のまねをして圜丘壇を作った。 圜丘壇は、1897年に作られ、円錐形の屋根が付いた3層の壇だった。1899年には、圜丘壇の北に3層8角亭の皇穹宇(황궁우、ホァングンウ)を建てた。1910年に韓国併合により日本の統治下に置かれ、祭天儀式は行われなくなった。1914年に円丘壇が撤去され、朝鮮ホテルを建てた。 現在は、円丘壇そのものは残っていないが、皇穹宇、石鼓(석고、ソッコ)、門などが残っている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「圜丘壇」の詳細全文を読む
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