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土壌シードバンク : ウィキペディア日本語版
土壌シードバンク[どじょうしーどばんく]

土壌シードバンク(''Soil seed bank'')は、土壌中に含まれる種子(埋土種子)の集団のことである。埋土種子集団といわれることもある。通常、発芽能を持った種子の集団を指す。
== 概要 ==
多くの植物は種子をつくり、その種子は通常、発芽に適した環境条件が整うまで、土壌中に存在する。その間土壌中には未発芽の種子が多く含まれることとなるので、土壌シードバンクは一種の地下個体群ということもできる〔鷲谷いづみ (1998), 休眠・発芽特性と土壌シードバンク調査・実験法(連載第6回) 保全生態学研究 vol.3 79-84〕。
土壌シードバンクに含まれる種子には2種類あり、環境条件が整うとすぐに発芽できる非休眠種子と、休眠を解除されない限り発芽できない休眠種子がある。特に後者は長期間土壌中にあることも多く、長いものでは100年以上土壌中で生きている場合もある。たとえば大賀ハスの種子は、2000年以上前の土壌中から発見されたものだが、正常に発芽、開花した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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