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土断[どだん]
土断(どだん)とは、五胡十六国時代の東晋、南北朝時代の宋で行われた戸籍登録法。現住地で戸籍に登録し、課税する戸籍登録法を指す。 晋の南遷(東晋の建国)以来、華北から多くの漢民族が江南(長江下流域)に移住してきたが、その多くは無戸籍であったため課税の対象とならなかった。 また土地をもてないものは豪族の私有民となり政府が掌握できないことが多くなった。更に江南の地は人口密度が元々低く、三国時代の呉においても豪族が割拠する状態であり中央集権から程遠い状態にあった。 そこで東晋および南朝の各王朝は、移住者に対しても現住地で戸籍を編成し、豪族の私有民となることを防ぐとともに、課税の対象にしてその軍事・財政強化をはかった。このように現住地で戸籍に編入することを土断法という。 この戸籍編入が必要であったのは、当時既に税の徴収・徴兵が戸籍に基づき行われていたこと、戸籍から無断で離れた住民は原戸籍に戻されていた為であり、後漢末以来の兵乱で乏しくなった人口を華北へ戻したくない各王朝にとっては不可欠であった。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「土断」の詳細全文を読む
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